キッチンの床選びについて②
前回に続き、キッチンの床選びについてご紹介します。
足触りがいい[フローリング]
フローリングには、他の木材が混じっていない単層の『無垢フローリング』と、
合板に薄い木材を張った複層の『複合フローリング』があり、
一般的な住宅で採用されているフローリングの多くは、複合フローリングと呼ばれているものとなります。
・フローリングのメリット
最近では、防汚加工や耐水性が施された複合フローリングがキッチンで人気となっています。
水や油といったキッチン周りに多い汚れに対応した素材のバリエーションも増えてきました!
単層タイプの無垢材のフローリングの場合は『木』が持つ、温かみのある質感が足元から伝わりますよ。
・フローリングのデメリット
汚れに強い加工がされていても、吸水性のあるフローリングは表面から汚れが浸透してしまいます。
少し手間でも、汚れるたびにこまめにお手入れすることが大切です。
小さな汚れを放置していると、水分が染みこみシミ汚れのもとになってしまいます!
汚れがあまり目立っていない場合でも、毎日のようにお手入れをしなければ素材が劣化してしまいます。
また、食器を落すと傷がつきやすいので注意が必要です。
耐久性のある[コルク]
コルクはワインの蓋でおなじみです。
弾力性があり、滑りにくいので安全性が高い自然素材となります。
表面に特殊加工がされたコルクのタイルを使用することで、
水が染みにくく掃除がしやすいのでキッチンにも向いていますよ。
・コルクのメリット
弾力のあるコルク素材の床は、ソフトな質感なので作業時間が長くても足への負担が少ないのが特徴です。
滑りにくいため、動きやすいです。
また、素材内部に空気が含まれており、フローリングやタイルと比較すると保温性に優れています。
その他、衝撃を吸収する素材なので、ものを落したときの破損のリスクも低くなります。
・コルクのデメリット
コルクは紫外線が原因で色が変わる特徴があり、
綺麗な茶色のコルクでも年数が経過すると黄色っぽい色に変色してしまうことも。
変色で見た目に変化があっても『耐水性』『弾力性』は変わりません。
また、コルクにはデザインのバリエーションがそれほど多くありません。
キッチン床材選びでの注意
リビングなどの”くつろぎの空間”と違い、キッチンは作業をする場所となります。
動きやすく快適性があるか、汚れたときにお手入れがしやすいかなど、
見た目以外にも注意しながら床材を選ぶことが大事です!
お手入れしやすいものを選ぶ
キッチンは、水や油がはねたり、食材をこぼしたりと日々汚れる場所なので、
汚れがつきやすい床と言えます。
汚れが原因となり素材の変質が起こることもあるので注意する必要があります。
クッションフロアやタイルは水分に強く水拭きもできる素材ですが、
フローリングは染みこむ前に早めに拭き取らなければなりません。
転びにくく、足元に快適性がある素材であるか
料理をしている間や後片付けなど、キッチンで作業をする時間は多くなります。
食器や調理器具を持ったまま転ぶとケガのリスクもあるため、
足元に負担がかからず、滑りにくい素材という快適性にこだわることも重要です。
クッションフロアやコルク素材は、クッション性が高く、歩いたときに疲れいくいです。
リビングとの関係性も考慮
キッチンだけが独立している場合、その空間だけに合った床材を選べます。
しかし、リビングとキッチンが一体の空間に広がっているオープンキッチンの場合、
素材を統一したいと考える方も多く素材選びには悩むでしょう。
ただ、現在では素材ごとに商品のバリエーションが豊富になっており、
例えば、クッションフロアをキッチンに採用する場合、
リビングのフローリングのデザインや色合いに似たものを選ぶことを意識すれば、それほど不自然さも感じません。
機能性だけでなく、全体のインテリアの雰囲気もコーディネートしながら床材選びを行うことが大切です。
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